GREX-PLUS が描く銀河と惑星のはじまり

2025年11月17日(月) 10:00 - 11:40

宇宙と生命の起源を探る、早大発の挑戦

あなたの『宇宙ってどうやって始まったの?』という素朴な疑問に、未来の科学が答えます。2030年代の打ち上げを目指す宇宙望遠鏡『GREX-PLUS』が描き出す、新たな宇宙観測の世界を、ともに覗いてみませんか?

GREX-PLUS(Galaxy Reionization EXplorer and PLanetary Universe Spectrometer) は、JAXA宇宙科学研究所が戦略的に進める中型計画として、早稲田大学を筆頭に国内の研究者が2030年代の打ち上げを目指して進める赤外線天文衛星計画です。これまでにない広い視野によって、限りない宇宙のどこかにある最初の銀河や惑星の誕生の現場を、まるで広大な砂漠に埋まったタイムカプセルを掘り起こすかのように探しに行きます。本講演会では、そんな GREX-PLUS が目指すミッションの全貌とこれまでの歩みを分かりやすく紹介し、世界で活躍する先生方より天文学の最前線についてご講演いただきます。

事前登録は不要です。当日、直接会場までお越し下さい(アクセス方法はページ最下部にあります)。
夜空にぼんやり興味を持つ方から、宇宙好き、学生、教育関係の方まで、多くの方々からの参加をお待ちしています。

講演会チラシ(各箇所の掲示等に是非ご利用下さい) 

プログラム

09:30 開場予定

10:00-10:20「GREX-PLUS が描く銀河と惑星のはじまり」
井上 昭雄 先生(早稲田大学先進理工学部教授・GREX-PLUS 代表)
 GREX-PLUS ミッションの全体像とこれまでの道のりをさまざまな発見とともに紹介します。

10:20-11:00「最新研究が描く惑星のはじまり」
野村 英子 先生(国立天文台科学研究部教授・星惑星科学グループ長)
 惑星のはじまりについて、最新の理論と観測の両面から紐解きます。

11:00-11:40「最新研究が描く銀河のはじまり」
播金 優一 先生(東京大学宇宙線研究所助教・銀河科学グループ長)
 最新の銀河観測を通じて「宇宙初期の銀河のかたち」へと迫ります。

講演者紹介

講演者1

井上 昭雄 先生

1975年大阪生まれ。1998年京都大学理学部卒業。2003年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(京都大学)、海外特別研究員(フランス・マルセイユ天体物理学研究所)を経て、2005年大阪産業大学教養部講師。2008年同准教授。2019年から早稲田大学理工学術院教授(任期付)。専門は観測宇宙物理学。アルマ望遠鏡、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡、すばる望遠鏡などを活用した最遠方銀河の研究を推進。JAXA宇宙科学研究所に宇宙望遠鏡計画GREX-PLUSを提案している。

講演者2

野村 英子 先生

2001年京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻で博士(理学)を取得。イギリスなどでの研究員、京都大学大学院理学研究科助教、東京工業大学(現・東京科学大学)理学院准教授を経て、現在、国立天文台科学研究部教授。原始惑星系円盤の物理的・化学的構造に関する、輻射輸送計算や化学反応計算を用いた理論的研究やアルマ望遠鏡などを用いた観測的研究を軸に、惑星形成領域から惑星系への物質進化を探る研究を行っている。著書に『輻射輸送と輻射流体力学』『シリーズ現代の天文学 アストロバイオロジー』などがある。

講演者3

播金 優一 先生

1991年生まれ。東京大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。国立天文台、英国ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究員を経て、2020年より東京大学宇宙線研究所・助教。専門は銀河観測でJWSTやすばる望遠鏡、ALMA望遠鏡を使って宇宙史を通した銀河の形成を研究している。令和5年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞、2023 年度日本天文学会研究奨励賞。

会場・アクセス

早稲田大学 大隈記念講堂
〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1−104

最寄駅からの所要時間